【感想】マイティー・ソー/ダークワールド 恋愛より兄弟関係描いたほうが絶対面白い【評価】

映画

どうも、僕です。

昨日に引き続き、マイティー・ソーの続編であるダークワールドを視聴したので感想を書き連ねようと思います。

ネタばれはPVで公開されてる範囲ぐらいのものがアリ。

マイティー・ソー1の感想記事はこちら。

では、さっそくれっつらごー。

 

前作と雰囲気がかなり変わった(個人的に◎)

 

前作、「1」はかなり明るい雰囲気だったのに対し、今作ではサブタイで「ダークワールド」とつけている辺り、シリアス多めな感じでした。

ただ、基本がシリアスだからこそコミカルが引き立つというか、それが緩急を上手くもたらしていたようにも見えるので、結果的にいい塩梅で纏まっていたのではないかなと。

ただ、続編とは銘打っているものの、実際は「マイティー・ソー」→「アベンジャーズ」→「マイティー・ソー/ダークワールド」という並びなので、アベンジャーズを見ていないとさらに雰囲気が急変したと感じるかも。

ただ、僕は今作の雰囲気が結構好きなので、かなり好印象です。

 

マイティー・ソーは兄弟の物語

 

マイティー・ソーの醍醐味といえば、ロキでしょう。やっぱり。

前作を見た後に調べんですが、ロキはやはり人気が高いようで、当然かなとも思いました。

ただそのロキ人気というのは、ソーという兄の存在あってこそであり、それすなわち兄弟関係を描くことがマイティー・ソーにおける面白さなのではないかと僕は踏んでいます。

ダークワールドは前作と違ってソーとロキが共闘する場面があるのですが、それがまあ個人的に超絶好みで、ニヤニヤしながら見てました。

ロキは絶対悪ではないから、目的が同じであればソーとも手を組む。そしてまた、その「目的」というのがとても尊くて、若干限界気味になりながら視聴していました。

ソーとロキのぎくしゃくした兄弟関係は、他のマーベル作品は愚か他の映画でもなかなか見られないものだと思いますが、どうでしょう? 

希少性があるから目新しさがあり、目新しさは面白さを生むと思いませんか?

マーベル、いいところに目をつけたな、と思いました。

前作では何かと恋愛が押し出されましたが、マイティー・ソーにおける恋愛要素は、兄弟関係を前面に出した影で時々出てくるもの、という位置づけの方がよいと思います。それで緩急が生まれるかと考えます。

つまり、今作のダークワールドでの兄弟と恋愛の比率はかなり良かった、という感想。

 

キャラクターが活き活きしている

 

 

正直な話、前作はあまり好きではなかったんだなと思います。

その証拠に、前作の感想を書いた記事では最初にあらすじをだーっと書いてしまっていて、これはどういうかというと、それだけ書く内容に詰まっていたということに他ならないのです。

それに比べる今作はあらすじを書き連ねなくとも良かったところが書けているので、ダークワールドはよっぽど僕のお気に召したのだな、という考察です。

じゃあ一体どこか良かったのかというと、それは上記したように、今作は「キャラが活き活きとしている」というところ。

詳しく解説します。

前作はソーに感情移入できなくて、それは彼が陽キャで自分が陰キャだからという理由にしたのですが、実際はそうではなく、ソーの言動に一貫性が無かったからだと僕は今作を見て改めました。

一貫性がないというより、「一貫性がないように見える」が正しく、それはつまり、「キャラクター描写の不足」ということになります。

前作のキャラクターは皆、物語に動かされているような気がしてなりませんでした。

だって、ギャップがどこにもないじゃないですか。

かろうじてあったのは、ロキぐらいではないかと。

ソーがやたら地球人に優しくなりますが、それが元々ソーの性質だとすれば、故郷であんなしでかさないし、かといって地球に下りてから成長して手に入れた性質であるのなら、一体いつ成長したのか、という描写が足らない。

他キャラクターもそうです。ヒロインのジェーンも明らかにソーの内面でなく外見で惚れてましたし、それであそこまでいい雰囲気になってしまうのはやや適当だな、という印象もありました。

それに比べると、ダークワールドでは色んなキャラクターの新たな一面というのをばっちり描写していたなと思います。

ヒロインのジェーンに関しても、やや暴力的な一面があったり、博士に関してはアベンジャーズのときからあれでしたが、ギャップが生まれたのは言うまでもなく。

特にロキに関してはすごかったですね。

基本嘘をぺらぺら並べるキャラクターなので、本心が見えたときのギャップというのは他キャラクターに比べて大きいとは思いますが、実際目の当たりにするとまあすごい。

ロキが愛おしくてたまらない、といった感じ。

 

起伏の控えめなストーリー、刺激的な映像

 

今作の欠点があるとすれば、それはストーリーが割と淡々としていたな、というところ。

もちろん、演出でそれらはカバーされているのであまり実感は無かったけれど。

どういうことかと言うと、ダークワールドでは新キャラが出てこないので、未熟なキャラクターが存在せず、それは物語において最も重要な成長要素を描けないということ。そうなると、やはり起伏に欠けるというか、視聴後の余韻も少ないかなと思います。

ソーは前作とアベンジャーズで完全に大人になったので、最初から完成された状態でしたし。

ただその代わりか、映像表現は相当進化していたなという印象。

戦闘描写はかなり良かったなと思います。よりスピード感と迫力が増して、何も考えずともただ見て面白い映像が多かったような気がします。

いわゆる「アトラクション」的な映像表現

乗っているだけで面白いアトラクションの様に、見るだけで面白い映像がたくさんだったなと。

 

まとめ:起伏に欠けるも綺麗に纏まった感

 

前作は主人公の成長する様が描きたかったのか、恋愛模様が描きたかったのか、兄弟喧嘩が描きたかったのか、どれも中途半端でごちゃごちゃしていた印象でした。

が今作ではそれが、アベンジャーズ系列全般への伏線を描きつつ兄弟を描く、というもので纏まりが生まれていたんじゃないかなという感じがします。加えて映像レベルが上がっていたので◎。

僕はかなり好きですね、この映画。

ちなみにヒロインが空気過ぎる件についてはあえて触れませんでした。

だってみんな見れば分かるもの。

ではまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました