どうも、僕です。
ネタばれはがっつりアリ(あらすじを書いてます)。
今更ながら初期ごろのマーベル作品であるマイティー・ソーを見ました。
同じマーベル作品だと「アイアンマン1~3」「アントマン1・2」「アベンジャーズ」「アベンジャーズエイジオブウルトロン」「ハルク」「ドクター・ストレンジ」を視聴済み。お気に入りはアイアンマン3。
調子に乗ってる陽キャ主人公が言動を改め玉座に返り咲く話
マイティー・ソーのあらすじは↑の見出しに書いたとおりのお話ですね(一言で表すと)。
地球とは違う遥か遠くの星に、魔法国っぽいところがあるという設定。
主人公のソーは王の息子なんですが、びっくりするぐらい自己承認欲求と自己顕示欲の強い男で、いわゆる陽キャというか、自分の力をみんなに見せ付けたくて仕方が無いという男なんすね。
だから、本来王になるはずであったんですが、就任式直前で本来休戦しているはずの敵国に喧嘩を売ってしまい、王直々、つまりは父親から追放されて地球に飛ばされます。
王のパワーとか、王だけ扱える強いハンマーとか諸々のものを全部剥奪されて地球へ飛ばされるもんだから、陽キャ特有の腕っ節も普通の人間レベルに落ちてしまい、さあどうしようというお話。
そこから人間と対等に関わったり自分の愚かさに気が付いたり……と反省を重ね、最終的に力を取り戻して自分の星に帰ることが出来ます。
が、主人公は精神的に成長したので玉座は望まず、最高の王であり父親から、自分に足りないものを学ぼうという決意を固める……というのが大まかなお話。
陰キャポジである敵キャラが不憫すぎる。
ソーには弟がいて、名をロキと言います。
ソーが陽キャだとすれば、ロキは陰キャです。
基本ソーがパリピ感ゴリゴリでやっていたので、その後ろでずっと兄を眺めていたのがロキ。
ソーの住む星が中世チックだったり、そもそも「王」という位があるほどなので、要は「力を持つものが上に立つ」という世界。現代世界とは違い、とにかく「力を誇示して見せ付ける」ことが、裕福への一本道であったりと、かなり重要になるのは間違いないと思います。
その点、ロキにとってはソーがあまりにもガツガツするため、勝ち目がないと分かってたんだと思います。自分では兄に勝てない。ソーの仲間には馬鹿にされる。
まさにスクールカースト下位層にいるような人種。劣等感の塊。
それがロキなのです。
この物語は、ソーが改心する話でありつつ、「妬ましく思っていた兄を倒し王になろうと画策するも敗れる弟の話」でもあります。
だからこそ、タイトルにもあるとおり、「陽キャと陰キャで感想が分かれる」のです。
僕は陰キャなので、ソーに全く感情移入できませんでした。
けれど代わりに、敵キャラであるロキにはゴリゴリに感情移入できたのです。それは僕自身も劣等感の塊だから。
ロキが抱く辛さだけが、この映画を見て僕に流れ込んできたものでした。
マジでソーが陽キャ過ぎる
ソーはなんであんなに陽キャなのか分かりません。
確かに調子には乗りやすい性質ですが、普通に友人想いで、ムキムキで、イケメンで、女性にも謙虚で、だからモテます。
正直この映画に出てきたヒロインはソーの体を見て好意を持ったのだと僕は踏んでます。
明らかにきっかけは性欲がトリガーだったはず。
そんな体験、陽キャでしか出来ません。陰キャには絶対ない世界の話。
だからこそ、余計にソーに感情移入が出来ませんでした。
(※ここから早口ゾーン)
その上、最初は傲慢塗れのガキ大将だったソーが、話が進むに連れて徐々に謙虚になっていく様を見せ付けられるわけですから、それはもう陰キャでは到底太刀打ちできない「聖人かつイケメン」の誕生を見守らされることと同意義であり、そんなもの陰キャからしたら劣等感の助長にしかならないというか、「ああやっぱり自分は陰キャ」なんだなと改めて実感させられる行為以外の何者でもないわけで、だからこそ、僕たち(勝手に複数形)はロキに愛着が分かるんじゃないですかね、と思った次第でありまして。
(※長文失礼いたしました)
最終決戦の兄弟バトルのシーンなんか、僕は普通にロキを応援してましたよ。
ロキからしてみれば唯一欠点である傲慢さを解消して戻ってくる兄を見なければならないのですから、さぞ辛かったことでしょう。しかも負けるし、その様を父親に見られた挙句助けられるなんて屈辱の極みに違いない。というかそれじゃ足りない。
最後にロキは自ら死を選ぶわけですが、そりゃそうなるよ、と思いました。
力も精神も及ばないことを実感した上に父にそれを見られたんですもん。
死にたくなるよね。
わかるわかる。
まとめ:陰キャが見るのは覚悟が要る。
上記のことから、陰キャである自覚のある方は覚悟を持って視聴することをオススメします。
俺べつに陰キャじゃねーしと思う方は、是非視聴して自分が陰キャであることを自覚してきたください。
マイティー・ソーは続きもありますし、アベンジャーズでもメインキャラの一員なので嫌いにはなれません。
というか別に感情移入できないというだけで嫌いではない。本当ですよ?
続編、近いうちに見てみようかなと思います。
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