キャサリン・フルボディをクリアしたので感想を述べる、の回

ゲーム
二つ目の処遇をどうするべか悩んでいる、の図。

間違えて豪華版を二つ予約した結果がこちら↑です。20000円ぐらい吹っ飛びました。

ええ、自業自得です。

そんなこんなで、どうも、ぴくるすんです。

今日はキャサリン・フルボディをクリア(※発売から半年以上経っている)したので、感想を気ままに書き連ねて行きます。

ネタばれはありません。

※プレイして数十分で分かるような情報はネタばれとして扱いません。つまりPVで公開されてる情報はネタばれとして扱いません、ということです。

ではどうぞ。

どんなゲーム(あらすじ)かを簡単に

はじめに、キャサリン・フルボディのタイトル画面がこちら。

ATLUSらしさ120%のタイトル画面……の図

ゲーム起動して最初に出る画面なのに、この時点で既に世界観に引きずり込まれます。静止画なのでアレですけど、実際の映像では謙虚でシャレオツなピアノBGMが流れてます

オシャレ度200%と言ったところでしょう。

では、ここで説明をば。

真ん中で縛れているパンツ一丁の血色悪い男の名は「ヴィンセント」。このゲームの主人公であり、プレイヤーが操作するキャラクターになります。

手前右側で腰かけている眼鏡の女性が「キャサリン(Katherine)」。ヴィンセントの恋人です。

反対側でワイングラスを持っている際どい格好の女性が「キャサリン(Catherine)」。ヴィンセントの浮気相手(※不本意な浮気ではある)です。

ヴィンセントは「夢の中で死ぬ=現実の死」という恐ろしい悪夢に毎夜悩まされながら、二人のキャサリンの中で揺れ動き、最終的に(プレイヤーは)どのような選択を取るのか……というマルチエンディングのゲームになります。

一言で言うと、ファンタジックな設定のある不倫物語……です。

(ちなみに公式のキャッチコピーは「修羅場、極まる」です)

そして、「キャサリン(2011年発売)」から進化した「キャサリン・フルボディ(2019年2月発売)」で追加された第三のヒロインというのが、奥でピアノを引いている可愛らしい人物「リン」になります。

なので、ヴィンセント(プレイヤー)は三人のヒロインと悪夢に振り回されていくわけです。恐ろしいね。

余談ですが、僕は浮気をしたことがありません。なぜなら恋人が出来たことがないから。これ、本当です。

達成感が凄まじいアクションパズル

↑の内容だけ見ると、「ふーん、ドロドロしたギャルゲーなんか?」と思われてしまうかもしれませんが、実はこのキャサリン・フルボディ、パズルゲーです。

どこがパズルか? 上記した「悪夢」の内容がパズルになってるんですよね。

公式がアクションパズルと称するこのゲームシステムですが、普通に難しいです。

というのも、

となるのですが、

というわけなので、難しんですよ。

三次元的なパズルは基本的に難易度が高いです。知恵の輪とかがこれに該当するんじゃないでしょうか。空間把握能力と演算能力を同時に発揮することが求められるという。

加えてこのゲーム、前述しましたが「アクションパズル」なんですよ。

つまり、操作をしくじるとヴィンセントが死にます。ゲームオーバーです。

ただし、クリアした時の達成感は凄まじいです。クリアするとヴィンセントがガッツポーズを取るのですが、僕も普通にガッツポーズしてました。それぐらい気持ちがいい。

こちらが、実際のゲーム画面(ステージクリア直前)になります↓

ゴールを目前にした途端、ボス相手に見下しイキリをかます管理人……の図。

このゲームのパズルはとにかく上へ登ることが求められます。

色々な特徴のあるブロックを動かし、ヴィンセントを無事にゴール(扉)まで導くことが目的です。

途中、ボスキャラクターが妙な攻撃を繰り出してきます。場合によっては死にます。足場も時間経過で崩れて行きます。そのまま落ちても死にます

難易度「easy」でも普通に死にます。僕は頑張ってノーマルでクリアしましたが、何度も死にました。死にゲーと言っても過言ではないかも。

※ガチで辛い方は難易度「safety」という超簡単……どころかオートプレイ搭載、さらにはパズルパートスキップまで出来てしまう何でもアリのモードもあるので安心です。

とはいえゲームの肝になるのは「日常パート」

もちろんこのゲームはパズルだけではありません。

最も肝心なのは、パズルを解いている最中……つまり「悪夢」の中ではなく、ヴィンセントの生活を描く「日常パート(公式ではアドベンジャーパートと称される)」になります。

ヴィンセントの行きつけである「ストレイシープ」という名のバーで友人キャラクターたちと酒を飲み交わす中、プレイヤーがそのバー内で取る行動によって、エンディングが変化していきます。

いつかこんな風に友人たちと飲みたいなぁと思いながらゲーム内で酒を飲む管理人……の図

ストレイシープにはヴィンセントの友人に加えて、普通に訪れてくる客が何人かいるのですが、彼らもれっきとしたキャラクターであり、時には会話することも重要になってきます。

けれど、基本的にはプレイヤーの自由。

友人キャラにずっと話しかけるでもいいし、バー内を立ち歩いて他キャラに話しかけまくるもいいし、とにかく酒を飲みまくるでもいいです。第四の選択肢として、即行で帰宅するのもアリです。

帰宅するとストーリーが進行し、アクションパズルパートへ移行します。

ちなみにアルコールには「ビール」「カクテル」「ワイン」「日本酒」の四種類があり、飲み干すとそれぞれのアルコール飲料についての豆知識が聴けます。それだけなく、何杯飲み干したかでパズルパートでのヴィンセントの行動速度が上昇します。色々と得。

日常パート(イベントシーン含む)でプレイヤーが取る行動によってエンディングが変わると言っても差支えないでしょう。……おそらくは。

余談ですが、このゲームをプレイした影響もあって、最近生まれて初めてのテキーラに挑戦しました。僕はまだまだ子供なので、全く良さが分かりませんでした。

意気揚々とテキーラに口を付けるも瞬間でむせるまであと数秒……の図

総評、とにかくユニークである

ATLUSさんのゲームって、基本他のゲームとは何か違うものを持ってるんですよ。

今回のキャサリン・フルボディも例にもれず、プレイ後の満足感に付随する「形容しがたい妙な感覚」というのが付き纏います。

なんて言えばいいんでしょうか。

ATLUSさんのゲームとひと括りにするのは違うと思うので、少なくともキャサリン・フルボディだけに限定して言うんですけど、このゲーム、単なる「エンタメ」では無いんですよ。

遊園地みたいに、アトラクションに乗って「あー楽しかった」では終わらない

プレイした人間の「価値観」に、大きな爪痕を残すんですよね。

文学性と言えばいいのか、奥深さと言えばいいのか分かりませんけれども、とにかく考えさせられるような、そういった要素を多分に含んでいるのがこの「キャサリン・フルボディ」なわけです。

かといって、楽しい気分になれないわけではありません。

あくまでもアトラクション的な楽しさの上に、まるで料理の装飾として隅にこっそり添えられるような、そんな謙虚な「文学性」なので、誰にでも楽しめるゲームだと思います。

なので、僕はこのゲームを誰が相手だろうとも勧めます

単純なゲームとして、けれども人によっては人生が変わるかもしれない危険性を含むものとして。僕は嬉々として布教するだろうと思います。

現に、冒頭で紹介した写真――つまり誤って買ってしまったもう一つのキャサリン・フルボディは、既に他者の手に渡っています(感想はまだ聞いてないですけれども)。

  • 近頃の似たようなゲームに飽きてしまった、という悩みを抱える方。
  • 刺激的な何かを求めている方。

もしあなたが、上記のどちらかの性質に当てはまるのであれば、是非一度、キャサリン・フルボディを手に取ってみることを強く推奨しておきます。

最後にキャサリン・フルボディのセンスありまくりオープニング映像をば。

『キャサリン・フルボディ』オープニングムービー

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